ここ数年、有明高専受験者は推薦入試での受験者ばっかりだったので、一般入試は久しぶりになります。
高専一般入試は、理系の工業高等専門学校ということで、数学の出来が合否を左右します。
なかなか難しい問題が大量に出題されるので、数的センスや閃きと解くスピードが問われる内容となっています。
というわけで、早速図形問題の解説速報です。
(1)
角度は、円周角と錯角を利用すれば解ける問題。
角ADBと角ACBが同じ円周角。
角CPQはその錯角。
(2)
角ADPと角BCPが同じ円周角なので、
三角形ADPと三角形BCPは相似になります。
相似比は、3:4
3:4=3.5:PC より、
PC=14/3 となります。
まあ、ここまでは高専受験者は解けると思いますが、
次の(3)の問題は難問というか、捨て問レベル。
時間内に解ける人はかなり少ないと思うし、
こういう問題が解ける人なら、きっと合格することと思います。
(3)
まずは、三角形BCDが直角三角形になってるので、辺BDの長さを出します。
それと、三角形DPQと三角形DBCが相似なので、辺DQの長さを求めておきます。
三角形DPQは直角三角形なので、三平方の定理より、PD=12
ここで気付くか気付かないかかが、この問題を解けるか解けないか。
三角形DPCは、PD=CD=12の直角二等辺三角形になりますよね。
そうすると、頂点Dから辺PCに垂線を引いて、交点を仮にEとすると、
三角形DECは、1:1:√2の直角二等辺三角形になります。
辺ECが出て、辺PCは、その2倍の長さになります。
辺PCが出たら、次に辺ADは、
三角形PDAと三角形PCBが相似になることに気付けば直ぐに解けます。
図形の問題は、錯角や相似に気付くかがポイントになります。
たくさん過去問を解いていくと、ああこれは相似だなとか三平方だなとか、雰囲気で分かるようになってきます。
ここに入試過去問が公開されてますので、興味ある方は解いてみてください。
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有明高専の話しに戻ると、
推薦入試の受験基準は、5段階評価で4.0以上。
9教科あります。
つまり、2年生と3年生の成績表は、9教科で平均的にオール4以上取れてないと推薦入試は受験できません。
オール4以上の評定があると、推薦入試は面接だけです。
定員200名のうち、120名が推薦入試で内定します。
今年の出願者は、158名。
ということは、38名が不合格となるわけですが、
一般入試では、評定の点数と一般入試5教科の合計点で合否が決まるので、
やっぱり評定の良い人がかなり有利になります。
一般入試の定員は80名。
そのうち38名は内申点が良い方々なので、実質の一般入試での定員は42名ほどとなります。
今年の一般入試の出願者は、150名だったので、一般入試のみでの受験生は150名から42名を引いて108名。
108名から42名の合格とすると、実質競争率は約2.6倍となります。
2.6人に1人しか合格できないので、内申点がいかに大切かが解ります。
県立高校もそうですが、
内申点で入試は決まりますので、中学1年生から高校入試は始まっています。
中学3年生になってから、
そんなの知らなかった・・
とならないように日頃の行いを良くしておきましょう。
日頃の行いを良くしたい方は、下記まで 笑
0968-66-1444
スクール809