今年の中学入試を振り返って、忘れないうちに思うことを書いておきます。
今年は、大学入試センター試験に代わる初の大学入学共通テストが行われました。
センター試験と比べると、単なる知識や暗記や公式でカバーできる問題は減って、
本質的な読解力や理解力や思考力、判断力を求められる入試問題になっていたと思う。
それが中学入試にも当てはまって、積み上げてきた知識の質を問う出題になっていたように思う。
思ってた以上に合格者も出て結果は良かったが、できればもう少し受験生に読解力や記述力が欲しかった。
設問に対する解答を記述するには、もちろん、ある一定以上の知識や経験は必要。
その身に付けた知識を元に、思考を巡らせ、どのような解法に導いていくか、何が活用できるか。
先ず、読解力が無いと何を聞いているのか分からない、さらに、どう答えていいのかも分からない。
今年の入試問題は、読解力に加え、思考力や判断力を発揮して、それを記述することが求められた。
特に今年の問題で注目したのが、
日常の生活の中での課題や解決方法を考察する問題や、
今年度話題になった出来事や世相を写真や統計データを用いて出題されたこと、
それが面接でも問われたこと。

交通事故は全体として年々減っているが、
高齢者の事故はあまり減っていないので、
交通事故全体における高齢者の事故の割合は高くなっているという統計資料の読み取りや、
高齢者の立場に立ってサポカーの良さを記述させたり、
サポカーを普及させるには、国や地方公共団体はどのような取り組みが必要か、その考えを述べさせる問題が出題された。
この背景には、昨年池袋で起きた高齢者による暴走死亡事故がもちろんあると思われるが、
今後さらに高齢化が進むことにより、こういった事故の犠牲者を無くすためにも、
メーカーや研究機関や保険会社や国や地方自治体や警察などが協力して取り組む問題だと思う。
先月私が新車で購入したジムニーも、先日運転中に危険を察知して自動ブレーキが作動した。
特に判断力が鈍る高齢者には必要な装備だと実感した。
この話しも入試直前に、たまたまやってたので、話しを聞いて覚えている子はすぐにそれを思い出して書けたらしい。

それと、多目的トイレの取り組みの工夫について。
もちろん、別の意味で話題になったあの芸能人のような特別な利用法では無い、笑。

国語では、お掃除ロボットとの共生についての文章が出題された。
塾でも大活躍しているルンバについての熱意を、日頃から生徒たちには熱く語っている。
ルンバが無いと生きていけないほどお世話になってる。
何事も、ボーっと人の話しを聞くんじゃなくて、
自分に置き換えて考えて欲しい。
日頃、家事をやってない人には分からないやろなと思う。
生活に必要な家電を3つあげろと聞かれたら、
冷蔵庫、洗濯機、ルンバと答えるかもしれん、笑。
むちゃくちゃ燃費いい、